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CAFÉ花じかん 阿部貞子さん

2016.03.26

2015年3月にオープンしたCAFÉ花じかん。地物や自家製の野菜を使い、素材の味を生かしたランチはお店の看板メニューになり、町内外から多くのお客さんで賑わっています。これまでも長く食に携わってきたオーナーの阿部さんに、お店を開いたきっかけや食への思いを伺いました。


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◆震災がお店を開くきっかけに

もともと保育所の給食調理の仕事をしていて、退職した後に何か自分の好きなことができればいいなぁと漠然と考えていました。そんな気持ちを抱きつつもなかなか行動に移せない中で起きたのが震災でした。私の周りでも子どもや友人を亡くした人がたくさんいて、辛い話も耳にしました。それまでは自分ばかりが大変な思いをしているんじゃないかと感じることもあったけど、自分よりももっと苦しい立場に置かれた人がたくさんいるんだと気付きました。自分にできることって何だろうかと改めて考えた時に、浮かんだのが「おいしい食事を出して、皆さんに楽しい時間を過ごしてもらう場」でした。それを形にしたのがこのお店なんです。

◆素材を大事にしたメニューをみんなに楽しんでもらいたい

一番大事にしているのは素材の持ち味をそのまま生かすこと。給食の調理をしていた時も現場で大事にしていたことです。だしもできる限り素材から取っていて、野菜も新地でとれたものを多く使っています。日替わりランチのメニューは、その日の営業が終わってから明日は何にしようかと決めることが多いんですよ。手持ちの素材で何が作れるか、明日の天気はどんなか、その時々の季節感も大事にしながら考えていますね。小さなお店ですが、口コミで広がってくれたおかげで、町外から来てくださるお客さんがむしろ多いくらいになりました。家庭的だけど、私なりのちょっとした変化をつけながら、毎日のランチを楽しんでもらいたいと思っています。

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◆みんながやりたいことに挑戦できるように

開店してから一年、本当にあっという間でした。ここまで多くの方に支えられてきたことに感謝したいです。食は生きるための源です。当たり前なことを大事にしつつ、食事を通して皆さんが楽しい時間を過ごせるように日々これからも努力していきたいですね。そして、この町には"こんなことがしてみたい"という思いを持った女性がたくさんいます。はじめの一歩を踏み出すのが一番難しいけど、そういう人たちが新たなことに挑戦できるようになれば、新地町はもっともっと活気づくと思います。