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福田郵便局長 安田清克さん

2016.03.26

福田郵便局の局長として、仕事に真剣に向き合ってきた安田さん。震災での体験が、自分の命を守り、その命を地域の皆さんのために役立てることを考えるきっかけになったそうです。安田さんが震災を通じて感じた、大事にしたいことについて伺いました。


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◆震災で感じた"自分の命をまず守る"ことの意味

震災当時は福田郵便局の局舎にいて、倒壊するのではないかと思うくらいの揺れに見舞われました。とっさに外に出たのが幸いと思えるほどに、小さな局内はキャビネットが倒れ、ありとあらゆる物が散乱しました。災害の時に何よりも大事なのは自分の命は自分で守ることだと思います。いろんな切り口で震災について議論されますが、まずは災害が起きた瞬間に生き延びるためにはどうすべきかが一番大切ではないかと思うんです。幸い私も私の家族も無事でしたが、自分が死んでしまったら、大切な家族も救えません。局舎内の散乱ぶりを思い返すたびに、家具を固定することも当たり前で大事なことだと気付きましたし、そうした日頃の備えがいかに大切かを多くの人に知ってほしいです。

◆人さまのお役に立つことを心がける

震災後しばらくは地域の皆さんの避難先や局の窓口で、流失してしまった通帳や保険の手続きなどにあたりました。行き場を失い、悲痛な思いをされている方とも多く接する中で、自分には何ができるのだろうかと考えた時に、当たり前なことではありますが、仕事を通じて人さまのお役に立つことがまず大事なのだと思いを新たにしました。仕事以外でも、所属しているライオンズクラブでは支援物資を町内に配ったりするなど地域での活動にも携わってきました。これからも、地域の皆さんと向き合い、自分ができることに努めたいと思っています。

◆人とのつながりと子どもたちの存在を大切にしたい

震災からこれまでに感じてきたことは、新地は地域の皆さんのつながりが強いことです。それはこの町の良さであり、今後も大切にしていかなければいけないものです。どんなに立派な施設があったとしても、最後はそこに住む人の生き様やつながりが町のあり方を決めるのだと思います。そして、子どもたち。地域を受け継ぎ、私たち大人も元気をもらえる存在として大切にしなければいけません。子どもたちの元気な声がたくさん聞こえる町であり続けてほしいと願っています。