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鹿狼の湯 加藤正司さん

2016.03.26

鹿狼山の麓にある宿"鹿狼の湯"で厨房を仕切る加藤正司さん。震災を通じて1人1人との出会いを大事にしたいと思うようになった加藤さんに、厨房に立っての思いやこれからの抱負についてお聞きしました。素敵な笑顔でお話される中にも、おもてなしのために自らに妥協を許さないという誠実な人柄を感じました。


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◆宿の厨房を任されて

関東で学生時代を過ごして、地元に帰ってきたのは10年ほど前になります。厨房を任されるということもあったので、まずは地元スーパーの鮮魚コーナーで魚のさばき方などを修得したり、「根っこの会」の皆さんからそば打ちを教わったりと最初は修行の日々でした。今は厨房を仕切り、昼間は新地のそばを、夜は宿泊される方に料理を提供しています。震災の影響で新地自慢の魚介類をお出しできないのが残念ですが、そばはもちろん、野菜を中心に新地のものを使った家庭的な料理を受け継いでいます。何より、おもてなしにとって大事な料理ですから、中途半端なものは出せません。きちんと納得いくものを出せるように日々精進あるのみです。

◆出会いを大切に、1人1人に丁寧におもてなししたい

震災当時はお風呂の設備以外に目立った被害もなく電気も通じていたことから、沿岸部から避難された方に、数日ばかり仮の避難所として開放したこともありました。その後は、観光客だけでなく、ボランティア活動で入られた方、企業の復旧応援で来られた方、親戚や知人を訪ねてくる方など、様々な理由で新地にいらっしゃる方が宿泊されるようになったことが印象的です。震災を通じて、改めて出会いを大切にしたいと思うようになりました。何か特別なことができるわけではないですが、訪れた方に少しでも新地を印象づけたいですし、また新地に来てみたいと思っていただけるように、1人1人丁寧におもてなしをしようと気持ちを新たにしています。

◆この宿からたくさんの"楽しい"を創りたい

お風呂や食事はもちろん、この場を活用してたくさんの楽しみを創り出したいと思っています。そば打ち体験、コンサートなどのイベントもいいかなぁというアイデアはあるので、頑張ってカタチにしていきたいですね。宿がある鹿狼山は新地の観光の要ですし、その周辺には楽しめるスポットがたくさんありますが、町内でも足を運んだことがない方が少なくありません。もっと多くの人が訪れるように魅力も伝えてきたいです。

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